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5月, 2019の投稿を表示しています

解団式

    5月5日、無事広島空港に着き、解団式を行いました。  私たちは、多くの方のご支援があったからこそ、今回の派遣でたくさんの学びを吸収することができました。本当にありがとうございます。      この一週間、私たちはニューヨークで本当に多くのことを学びました。そしてそれは、私たちの考え方の幅を大きく広げるものとなりました。ナガサキ・ユースでのサイドイベントでの、「今を生きる私たちも被爆者」という言葉。高見澤大使が仰った、日本が核兵器禁止条約に署名しない理由。中満さんの「若い世代のあなた達には世界を平和にするパワーがある」という言葉。      色んな国籍の方に会い、色んな年齢の方に会い、色んな意見に出会いました。しかし、皆さんが共通して言っていたのは、「核兵器のない平和な世界をつくる」、「過ちを繰り返してはならない」、「あの日を繰り返してはならない」、「被爆者をもうつくってはならない」、「人類は平和のために協働しなければならない」、そういった平和への願いでした。        「私たちに何が出来るだろう」  今回の派遣で、私たちのパワーは微々たるものであるかもしれないけれど、決して無力ではないことを学びました。帰国後の課題は、この学びをどう活かすか、どう体現するかということです。だから、私たちはこれからも積極的に学び続け、考え続けていきます。そして、行動し続けます。世界が平和になるために。そして、「もう誰にも同じ思いをさせてはならない」という被爆者の声を世界に届けるために。

被爆者の方との面会

   5月3日。この日最後、そして、このニューヨークで最後のプログラムは、木戸季市日本被団協事務局長と濱住治郎日本被団協事務局次長との面会でした。      PEACのサイドイベントでお二人の被爆証言を聞いたあと、移動し、ユース非核特使と被爆者のお二人で意見交換を行いました。      学ぶことの大切さや8月6日、8月9日に黙祷することが全国で当たり前になって欲しいという願い、そして被爆者の方が被爆証言をするのは、本当に貴重なことで、「あの日を思い出したくない」、「あの日を思い出そうとする時、まずあの日の臭いを思い出すから話すのは嫌」と証言を断る被爆者が大勢いるから、被爆証言を聞くのも大切だけど、若い世代の核に対しての思いを世界に発信して欲しいと仰り、私たちの手を強く握ってくださいました。      解団式の様子のブログにこの派遣を振り返って私たちが感じたこと、学んだことを少し書きます。私たちユース非核特使のメンバーは、今、平和活動への意欲に満ち溢れています。だから、私たちが、今後の活動で今回学んだことを行動で示していく様子もぜひご覧ください。      次は、解団式の様子をお伝えします。

ユースフォーラム

5月2日、平和首長会議主催のユースフォーラムに参加し、私たちのヒロシマのメッセージをプレゼンテーションとして発信しました。    世界に、より広く自分たちの想いや被爆者の思想を伝えることを「Hello everyone!」と3人で声をそろえ、言うと会場から「おおっ!」という驚きの声があがり、さらに伝えようという気持ちが高まりました。  私たちのプレゼンテーションでは、「Time」をテーマに、これまでにお会いした被爆者の方々のお言葉や上原萌(高3)の曾祖父が入市被爆したこと、その親族の多くがガンや白血病で苦しんだり亡くなったこと、そしてそれが原爆のせいだと上原は信じ、自分にもその影響が出るかもしれないという不安や核の影響は被爆者だけではなく、その家族までも苦しめ続けることを伝えました。そして被爆者の平均年齢が82歳を超え、あの日を聞くことが、難しくなってきたからこそ、私たちはその被爆証言を記憶し、記録し、継承しなければならないと訴えました。それは、世界滅亡を12時とした時の今の世界の残り時間を表す世界終末時計が、残り2分となり、核による人類の滅亡の危険性が高まっているから、より深く核の実相を知り、より広く伝えなければならないと考えたからです。それが核のない平和な世界をつくれる方法だと信じています。「Our time is limited」。だから人類は生きなければならない。という内容です。      発表後、参加者から「とても素晴らしいプレゼンテーションだった」など多くの言葉をかけていただき、少しでも多くの人に被爆者の想いや思想、そして私たちの想いが伝わったと思うと本当に胸がいっぱいになるような気持ちでした。 おはようございます。ブログは残り二つなのでよろしくお願いします

PEACサイドイベント

   5月3日、この日2つ目のプログラムはPEACという団体のサイドイベントにオブザーバー参加しました。そこでは、長崎で被爆された木戸季市日本被団協事務局長とヒロシマで胎内被爆された濱住治郎日本被団協事務局次長の被爆証言を聞きました。平和の松明を持ち、平和への願いや想いを言いました。最後に意見交換をしました。   PEACのメンバーには13歳の方もおり、彼女は「平和が常に答え」と信じ、私たちにその想いを伝えてくれました。「平和が私たちの状況を安定させ、その状況を持続させる。暴力はいつも悪。」そう語る彼女を見て、核も戦争もない平和な世界を望み、行動するのは年齢も国籍も関係なく、誰でも今日からできることなんだと感じました。   次は被爆者であるお二人との面会の様子をお届けします!

高見澤軍縮会議日本政府代表部特命全権大使との面会

5月3日、この日の最初のプログラムは高見澤軍縮会議日本政府代表部特命全権大使との面会でした。高見澤大使は日本政府としての指針や個人の意見を仰っていました。高見澤大使が何度も繰り返し仰っていたのは、視点を変え、色んな角度から物事を見ること、そしてもっとアクティブに活動することでした。実際に、お話の中には核兵器禁止条約に日本が署名しなかったことやアメリカと日本の関係、日本にあるアメリカの基地など多くの例を挙げ、色んな見方ができることを示してくれました。 また、私たちやナガサキ・ユーの質問にも時間いっぱい答えてくださいました。 私たちの今後の活動において起点になるようなお話でした。今後はもっと広く活動していきたいと皆が強く思いました。 次はPEACのサイドイベントについてです!

ナガサキ・ユース代表団のサイドイベント

5月1日、NGOセッションの後、ナガサキ・ユース代表団のサイドイベントに参加しました。長崎大学の学生がプレゼンテーションを行い、その後意見交換を行いました。 年齢も国籍も関係なく、その場にいる人全員で、平和とは何か、無関心な人に関心を持ってもらうにはどうしたら良いか、どうやったら核兵器を廃絶することができるかを考えました。 このように1つのゴールに向かって、共に考え共に歩み寄るこの光景こそが協働だと感じました。 今日は本当に多くの核廃絶への思いや考えを聞くことができ、自分たちの視野も広がりました。そして、より深くより新しい核廃絶への方法を考えていきたいと強く感じました。 明日はユースフォーラムがあります。今まで練習してきた全てを出し尽くし、核廃絶への想いを世界に伝えてきます! >

NGOセッション

5月1日、この日最初のプログラムはNGOセッションでした。私達は広島市長や長崎市長、NGO団体の代表など17人の方の核廃絶への考えや訴えを傍聴しました。多くのリーダー達は口を揃え、核の影響を強く訴え、核兵器のない平和な世界の構築が必要であり、そのためには具体的な行動に移すことが最も重要だと訴えていました。17人の中には若い世代の代表もおり、彼女の言葉は私達の心にグサリと刺さり、同世代の言葉だからこそ、共感できるものがありました。それは会場にいた皆が感じたようで、彼女のスピーチが終わった後、会場から大きな拍手が起こりました。彼女は核の脅威を訴え、世界のリーダーにNPT(核兵器不拡散条約)やTPNW(核兵器禁止条約)に批准することを強く求め、最後にこう言いました。 「立ち上がり、力を発揮して。市民社会を含め、若者、学会、国家が協働し、核兵器のない世界を築かなければならない。被爆者の声を聞き、人道的な条約への批准、その行動に責任を持ち、次世代は今団結して、人類が明るい世界を築くのをリーダーに委ねます。

NPT再検討会議第3回準備委員会の傍聴&国連国際学校訪問

4月30日は、午前中、NPT再検討会議第3回準備委員会を傍聴しました。イギリスやニュージーランド、グアテマラなど、各国のリーダーたちが自国のNPTに対する政策報告や世界の核に関わる問題提起、そしてNPTの在り方・位置づけについての意見を述べていました。   午後からは、国連国際学校を訪問しました。同年代の若者と、意見交流をする際に、ユース非核特使たちのプレゼンテーションを行いました。ディスカッションでは、4つのグループに分かれ、私のグループでは、「市民社会で若者が、核廃絶のためにできることはなにか」というトピックで話し合いました。彼らは、想像以上に核問題に積極的で、とても刺激になりました。「核の実相を国内(日本)の若者に伝え、核の実相について"知らない"人に、興味を持たせる」と修道高校の生徒が発言すると、彼らは大きく頷いていました。核保有国に住む学生と核の問題について共に考えることの重要性、また、自分たちの視野の狭さに痛感しました。