4月30日は、午前中、NPT再検討会議第3回準備委員会を傍聴しました。イギリスやニュージーランド、グアテマラなど、各国のリーダーたちが自国のNPTに対する政策報告や世界の核に関わる問題提起、そしてNPTの在り方・位置づけについての意見を述べていました。午後からは、国連国際学校を訪問しました。同年代の若者と、意見交流をする際に、ユース非核特使たちのプレゼンテーションを行いました。ディスカッションでは、4つのグループに分かれ、私のグループでは、「市民社会で若者が、核廃絶のためにできることはなにか」というトピックで話し合いました。彼らは、想像以上に核問題に積極的で、とても刺激になりました。「核の実相を国内(日本)の若者に伝え、核の実相について"知らない"人に、興味を持たせる」と修道高校の生徒が発言すると、彼らは大きく頷いていました。核保有国に住む学生と核の問題について共に考えることの重要性、また、自分たちの視野の狭さに痛感しました。
5月5日、無事広島空港に着き、解団式を行いました。 私たちは、多くの方のご支援があったからこそ、今回の派遣でたくさんの学びを吸収することができました。本当にありがとうございます。 この一週間、私たちはニューヨークで本当に多くのことを学びました。そしてそれは、私たちの考え方の幅を大きく広げるものとなりました。ナガサキ・ユースでのサイドイベントでの、「今を生きる私たちも被爆者」という言葉。高見澤大使が仰った、日本が核兵器禁止条約に署名しない理由。中満さんの「若い世代のあなた達には世界を平和にするパワーがある」という言葉。 色んな国籍の方に会い、色んな年齢の方に会い、色んな意見に出会いました。しかし、皆さんが共通して言っていたのは、「核兵器のない平和な世界をつくる」、「過ちを繰り返してはならない」、「あの日を繰り返してはならない」、「被爆者をもうつくってはならない」、「人類は平和のために協働しなければならない」、そういった平和への願いでした。 「私たちに何が出来るだろう」 今回の派遣で、私たちのパワーは微々たるものであるかもしれないけれど、決して無力ではないことを学びました。帰国後の課題は、この学びをどう活かすか、どう体現するかということです。だから、私たちはこれからも積極的に学び続け、考え続けていきます。そして、行動し続けます。世界が平和になるために。そして、「もう誰にも同じ思いをさせてはならない」という被爆者の声を世界に届けるために。